数年前、亡くなった祖父は
誰かの為にお役に立てるのを生き甲斐にして
生きた人だった。
若い頃、近所に住んでいた
大層なやんちゃ青年・Tさんは
東京に裸一貫で挑戦することを祖父に相談。
その後、祖父の紹介状を持って、
東京へ来たTさんは、
仕事で大成功。
それからというもの、Tさんは
ふるさと・清音に信じられないほどの
貢献をなさっていらした。
祖父は、Tさんのことを
生涯、尊敬し続けていた。
Tさんは、我が家ではヒーローそのものだったので、
幼い頃から、お会いしたこともないTさんを
私はなんとなく、家族のような気持ちで
感じとっていたように思う。
☆☆☆☆
一昨日、『在京・総社の会』(東京にいる、総社出身者の集まり)が
あり、これまでで最高の100名以上の人が
集った。
名簿に目を通していると、
Tさんのお名前があるではないの!?
急にドキドキし始めた。
「あしながおじさん」のジュディって、
こんな気持ちだったのかも???
お会いしたことがないので、どの方か全然わからない。
どうしよう…どうしよう…と思っていたら、
司会者の方が、Tさんをご紹介なさった。
「あの方だ!」
やんちゃだった青年Tさんは、
今、恐らく70代後半ではないかしら…と思う。
後ろ姿を見つめながら、
今にも踊り出しそうな心臓に
「落ち着け、落ち着け」
と話しかけた。
☆☆☆☆
懇談の時間になったので、
すぐさま、Tさんの元へ。
「Tさん!
喜市の孫ですっ!」
そう話しかけた途端に、
Tさんと私の瞳から、
涙がジワジワッと…。
二人共、思うように言葉が出てこない。
あんまり嬉しい時って、
何も喋れなくなるんだなぁ…。
しばらく握手したままだった。
「やぁ…本当によく声をかけてくれたね」
と、Tさんが仰った。
「やっと、やっとお会いできました。
祖父が一番尊敬していたTさんに、
やっと…。」
Tさんは、ずっと涙を拭いてらした。
「おじいさんには、本当にお世話になったんです。」
と、何度も何度も、祖父への気持ちを
仰ってくださった。
幸せだった。
こんな形で、祖父の亡き後、
Tさんとお会いできるなんて。
祖父がこのことを知ったら、
どんなに喜ぶだろう…と思う。
祖父の告別式の時は、Tさんは家に入られず、
表でずっと泣いていらしたらしいと、
後で、聞いた。
☆☆☆☆
帰り際、今度はTさんから
声をかけてくださった。
Tさんは、言葉がなかなか出てこず、
ただ私のほっぺたと頭を
撫でてくださっていた。
不思議と、一瞬だけ、
祖父がTさんの中にいるように思った。
これを書いてるだけで、
涙がこぼれてくる。
それぐらい、胸がいっぱいになった
『在京・総社の会』☆
☆☆☆☆
だけど、この日の「胸いっぱい」は
それだけじゃなかった。
幾つもあるテーブルの中で、
偶然、近くに座った男性が、
私の同級生と、高校&大学が一緒だったり、
時々、ライブハウスに応援にいらしてくださる方の
旦那様がいらしたり!
しかも、後になって、私のお隣の男性が
母の同級生だったことも判った。
もちろん、みんな総社の方ばっかりじゃけーね。
あり得る話じゃけど、
せーにしても、ぼっけーこと驚いたわ〜。
☆☆☆☆
片岡市長の、持ち前の「元気パワー」と、
総社市のスタッフの皆さんの「底抜けな明るさ」とで
会場中に、笑顔の花が咲いていた
会だった。
来年も、参加できたらええなぁ。
皆さん、お疲れさまでした♪
☆☆☆☆
今宵は、『メビウス』ソロライブ。
ゲストは、ギターの村山成生さん♪
『在京・総社の会』で出会った方も
いらしてくださるそう。
一昨日、手の指をパックリ、3cm切って、
昨日、踵にガラスの破片が刺さって、
(半ベソ掻きながら、取り出した〜 @_@)
なんだか、怪我だらけなんだけど、
心は晴れ晴れ☆
じゃけー、がんばってみらぁ ^-^