リハに向かうところだった。
お昼過ぎの地下鉄。
空いてる席を見つけて、
ホッとひと息。
水分補給でもするか…と
ペットボトルの蓋を開けた途端、
事件が起こった。
☆☆☆
それはまるで、
美しい噴水のようだった。
私のペットボトルから、
ミネラルウォーター(ガス入り)が
一気に吹き出して、
辺りをビショビショに。
(新品だったペットボトルの水は、
半分もこぼれてしまった)
両隣の方と私は、
ズブ濡れ状態。
顔面蒼白。
車内は、
「あっ!」
と、みんなが息をのんで、
一瞬、騒然とした後、
あちこちで笑いが起こった。
☆☆☆
隣人たちは、
突然の事態に、飛び上がって避難。
私が差し出すタオルを
「大丈夫です、大丈夫です」
とご辞退なさって、
必死で洋服をハンカチで
拭いてらした。
☆☆☆
私はもうどうしてよいかわからず、
恥ずかしさのあまり、タオルに顔を埋めてしまった。
さぞ、お怒りを受けるだろうと、
覚悟していたら、
席に戻っていらした隣の方々は、
苦笑いをなさりながら、
「大丈夫ですよ」
「ビックリなさったでしょう…?」
という言葉を、それぞれにかけてくださった。
水なので、大丈夫だとは思うのですが、
万が一クリーニングが必要でしたら…と
お渡ししようとした名刺も、
「大丈夫ですから ^-^」
とお受取りにならないで、
とにかく小言のひとつもない…。
我に返った私は、
自分の洋服・バッグ等を
慌てて拭いた。
☆☆☆
水が吹きこぼれたことにも
かなり驚いたけれど、
半身ビショビショのお二人が、
怒らなかったことの方に、驚いた。
中途半端な濡れ方ではなかったのだもの…。
私のタオルハンカチも、絞れそうなくらいだった。
☆☆☆
後で、その話を聞いて
大笑いしながら、友人が、
「世の中、捨てたもんじゃないねぇ」
…本当に…。
もし、自分だったら、
少なからず取り乱すのではないかしら…。
なんと、お優しい方たち…。
きっと、もうお目にかかることもないのでしょうけれど、
一日経ったきょうも、深々とお辞儀して
お詫び申し上げたい気持ちで
いっぱいです。
☆☆☆
かなりの粗相にヘコみながら、
渋谷へ。
リハは、和やかに進んだ。
今回の『Je te veux』公演では、
「え、私がこれを歌うの?」
というような歌に取り組む。
ダンサーの皆さんも含めて、
全部で20数種類の衣装が
お目見えするそう。
その為に、ダンサー兼衣装担当の、
naoyaさんが、とびきり素敵なのを
あつらってくださっているのですって☆
☆☆☆
今はとにかく、
3/30(月)の『ブルースアレイ』での
アルゼンチンタンゴ・コンサートに
全精神を向けて、
それが終わってから、
新しいレパートリーの数々に
取り組む予定。
新しいCDのこともあるので、
気持ちを引き締めて
がんばろうと思う。
☆☆☆
『ブルースアレイ』は、
残席が少なくなっているそうです。
ご予定の方は、お早めに
ご連絡くださいね☆
☆☆☆
一昨日、訪れた
代官山の 『+ING Attic』。
「パリ祭」の衣装でお世話になっている、
たかひらみくさんの個展。
ドイツの「ボイス(Beuys)」という方の影響を受けての
個展だった。
胡桃で染めたり、
天然素材にこだわった今回の作品たち。
1枚1枚に描かれた、
平和のシンボル「赤十字」の印に、
なんとなく、歴史の重みを感じる、
不思議な空間だった。
(明日29日まで)
これからまた、様々なテーマで
展開されるそうなので、
楽しみ☆
☆☆☆
今宵は、銀座『ボンボン』で歌います。
ピアノは、久々のショーン星野さん♪