8/31「夏休みの終わり」

立派だ、日本勢。
女子マラソンで、2・3・4位だなんて…。
私みたいな根性なしとは訳が違うわ。
去年の日記に書いた通り、小学校のマラソンを如何にサボるかばっかりに
頭を使っていたような人間だから…わたくし。

ミノトール2へ高田和嘉子嬢のコンサートを聴きに行ってきました。
一緒に行った「チコス」のピアニスト、由美ちゃんはシャンソンのピアノ伴奏を
ほとんど聴いたことがなかったので、砂原さんのピアノにもえらく
心を動かされたようでした。わかちゃんのステージもすごく楽しかったみたい。
誘ってみてよかった。
わかちゃんのステージは、ちゃんと自分の世界になっていて、気持ちよかったな。
彼女の訳詞も好き。
春にライブを聴きに行った時、彼女の訳詞で唄わせて欲しい、と申し出たのだけど
今夜益々、そう感じました。
彼女が唄うからこそ、いいのかもしれないけれど、挑戦してみたいなあ。

先日の花屋「Sweet Diary」に頼んでおいた、cuteなブーケは
わかちゃんのお気に召したかしら。「パリ」っぽく…と実に曖昧な注文の仕方を
していたのだけど、持って歩くのがうれしいくらい素敵なピンクの花束が
できあがってました。私が欲しくなってしまったくらい。
営業部長の「ちょいと(パピヨンの名前)」が、相変わらず可愛い。

さあ、明日から9月です。
皆さん、夏の宿題はお済みですか。



8/30「愛されても愛されても足りない女心」

昨日は干涸びそうに暑い一日だった。
表に出て陽を浴びた途端、バンパイヤの気分。
あ…肌の水分が蒸発していく〜。
え〜い!魂も全部持ってけ、ドロボウ!…半ばやけっぱち。

そんな暑さの中にもメゲず、「赤い花の会」の皆さまは早くから『カスピアン』に大集合。
ありがたいことです。
カスピアンはほとんど貸しきり状態。今までで一番、参加者が多かったんじゃないかな。
皆の美声が店内に響く。優しい歌声は、皆のお人柄なのね…。癒されるひと時。

夜、井筒香奈江嬢と「嗣」で初共演。
すっかり友人気分でいさせてもらってるんだけど、会うのはまだ3回目。
彼女の魅力に引き寄せられてる。
軽井沢からしばりんが、お土産持参でいらしてくださった。
しかも、理恵子ちゃん(&理恵子's 友だち)付きで。うれし過ぎる。
日曜日にミノトール2でコンサートを控えている、わかちゃんも来てくれた。
わかちゃんのリクエストでもあった「Sandalia dela(彼女のサンダル)」を
理恵子ちゃんもえらくお気に召してくれたよう。
この歌はミュージシャンに人気があって、「あみちゃん、あれやろうよ〜」と
内輪でリクエストされることが多い。

久しぶりに「O Pato(アヒルのボサノバ)」と、ピエール・ドラノエ作詞:
ジルベール・ベコー作曲の「愛されるのが好き」を唄った。
川上順子さんの訳詞。
「どんなに愛されても足りないわ。だからもっともっと贈り物を溢れるほど、ちょーだい!
その代わりに心のすべてをあげるから」
っていう、強欲だけど、可愛い女心の歌。唄いながら共感〜!?
こんな女はお嫌いでしょうかねえ、世の男性の皆さま?
これも、わかちゃんに非常にウケました。
わかちゃんのHP日記に「抱きしめたくなっちゃった」と書いてもらえてたぞ。照れるなあ。
わかちゃんが「前より日本語が伝わってくるようになってる」と言ってくれた。
うれしい言葉をありがとう。

香奈江ちゃんの世界もよかった〜。やっぱりこの人の歌、好きだ〜、と感じる。
ピアノのゆきさんとの息もピッタリ。ゆきさん、コーラスもバッチリきまってたね。
香奈江ちゃんのユニットも聴いてみたい。
また一緒にできるといいね!



8/30「NHK BS-2」

大事なことを忘れていた。
きょう、夕方5時から(6時15分まで)NHK BS-2で、7/13分の
「パリ祭」の模様が放映されます。
きっと、かなりカットされているけれど(本当は3時間の内容だから)
よかったら観てね!



8/29「マンゴヤン」

ずっと飲みたいと思っていた「マンゴヤン(だったっけ?)」を初体験。
やっぱり買おう!と飲んだ瞬間に決意。

日記を読んでくださって、本当にありがとう。
毎日たくさんの方にいらしていただけて、幸せです。
火星ブルーだったCさん…元気になったかな。
赤い花の会の皆さま、嗣にいらしてくださった皆さま…みんなみんなありがとう。
今夜は単なる酔っ払いなので、また明日ね。
おやすみなさい。
素敵な週末をお過ごしくださいませ。



8/28・II「永遠のマリア・カラス」

前々から観たいと思っていたこの映画。
結構、期待して行ったんだけど、まさか…これほどまでにいいとは思わなかった。
どういう訳だか、始まった瞬間から胸がいっぱいになってしまって…。
最初から最後まで、ずっと涙が浮かんでいた気がする。
こんなに胸が熱くなったのは、映画のせい?
カラスの歌声のせい?
自分の感情が分析できないや。

上映が終了して表に出てからも涙が止まらなくて、ちょっと困った。
山手線の中でも、うるうるがおさまらなくて苦労した。
最寄りの駅に着いて、それでもまだ興奮していたので、駅前のベンチに腰かけて
少し気持ちを鎮めてから帰宅。
心地よい夜風に波打つ水面を、何も考えないで、ただぼんやり眺めてきた。
この映画から、強烈な何かを…私は受け止めたと思う。

明日はまた『嗣』。今週3回目の出番。珍しい。
本当は賀来まさ江さん&佐藤ふじをさんと、ボサノバ・ナイトだった筈なんだけど
急遽変更。今回だけ、特別。
遊びにいくよ〜、と言ってくれていた井筒香奈江ちゃんにラブコールして
初めての共演。ピアノは伊勢沢ゆきさん。
ゆきさんとは明日、昼間の「赤い花の会(カスピアンでのミニ・コンサート)」でも
一緒なんだ。
高田和嘉子嬢も遊びにきてくれるんだって。うれしいな。
わかちゃんから『Sandalia Dela(彼女のサンダル)』と、『O Pato(アヒル)』の
リクエストがきた。どちらもブラジルの可愛いサンバとボサノバ。
「O Pato」は久しぶりに唄うなあ。
「赤い花の会」では、これまた久しぶりに(5年ぶりくらい?)
『さとうきび畑』を唄ってみようか、と思っているところ。



8/28「6万年効果!?」

元気復活!
6万年前の気持ちを思い浮かべたからか、チョコレートを死ぬほど食べたからか
わからないけれど、すごくいいことがありました。
朝一番で、オープンしたてのお花屋さん『Sweet Diary』に行ってきたの。
(奥沢駅より徒歩30秒。自由通り沿い。交番斜め向かい辺り)
女の子なら誰でも、「きゃあ〜〜〜」と、ときめくこと間違いなし!
(女の子?…なんて、私に対して突っかからないでね〜)
ここが自分の仕事部屋だったら、どんなにいいかしら。

花を見ていたら、背後から「ワン!」と威勢のいい声が。
振り返ると、ちっちゃなパピヨンが。近頃、私はパピヨンに縁があるのね。
(昨日は斎藤夕希ちゃんちの、パピヨンのパピコからメールがきた(?)。
『お散歩中に、あみちゃんという名前のパピヨンのお姉さんに会いました』って^-^)
1歳になったばかりの、夏痩せしたパピヨン。名前を『ちょいと』と言います。
後で、マネージャーの亜紀子さんから、ご自分のお名刺と
「営業部長」の『ちょいと』の名刺を2枚いただいたんだよ^-^
確かにあの可愛さは、立派な「営業部長」さんだ。

去年の秋に、好きな花屋について日記を書いたんだけど、またひとつ「お気に入り」が
増えちゃった。名前も親近感がわく。
『Sweet Diary』だもん。私も、スィートな日記を書いていけるよう、がんばります。
私のCDの中に「The Sweetheart tree」という歌が入ってるんだけど
あの歌はナタリー・ウッドが映画「グレートレース」の中で唄う可愛いラブ・ソングなの。
森の中で、白い布をまとって腰かけた麗しの女性ナタリーが
ギターを抱えて唄うシーン…ここは、まさにそんな世界のお花屋さんだわ。
素朴であったかくて…。

その「あったかさ」にひと役かってるのが、店内の壁画!
壁にキスしたくなるくらい、cute!
花澤豊良(Atsuyoshi HANAZAWA)さんという方が、描かれたのですって。
イタリア・スペイン・フランスなど、ヨーロッパを意識した温かい空間の演出を
なさっていらっしゃるそう。納得。
壁画だけじゃなくて、DMや店名ロゴのデザインも手がけていらっしゃるみたい。
この秋からは「ジョナサン」の食器にも、花澤さんのイラストがお目見えするそうですよ。
100店舗以上のレストランやカフェの壁画を手がけていらっしゃるので
皆さんも、どこかで彼の世界に触れたことがあるかもしれませんね。

あんまりうれしくて、ご連絡しちゃったの!ちょっと思いきりました。
日記に書いてもいいですか、とお訪ねしたら心よく了承してくださいました。
おまけに直筆のイラスト入りFaxが、今届いたの〜!
ピアノを弾いてる人のイラスト。文字も含めて、オ…オシャレだあ〜。
こんなことがあって、いいのかしらん?


買ってきた黄色とピンクのガーベラも、クレヨンやパステルで描いたみたいに
かわいくて…あんまり可愛いから、朝からずっと胸がきゅんきゅんしてる。

福岡のバッグショップ・ミッチェルさんからも、「リンク貼りました〜」という
お知らせと、先日、お知り合いの方に私のCDをプレゼントしてくださったので
その方からの御礼メールをいただきました。
・ミッチェルのハンドメイドバッグショップ

Y子さんの入院中のお友だちも、病室で「ami amour」を聴いてくださっているとか。
術後も順調に回復なさっていらっしゃるようだし、「あみ効果」が少しはあったかな?
きょうはいい日だなあ。
ね、やっぱり6万年効果だよ。



8/27「6万年前の気持ち」

元気が出ない。
理由もなく、元気が出ない。
気持ちがフリーズ状態。
火星が接近しているから?…関係ないか。
仕方がないので、チョコレートを食べた。
あ、これも関係ないか。

困ったなあ、と思っていたら、ある企画書に関するお手伝いの依頼がきた。
様々な音楽のルーツを調べ出したら、おもしろくなって、すっかり没頭。
ダメだ、私…脱線していってる気がする。
頭までフリーズしてきた。
やっぱり、チョコレートを食べよう。

火星…きれいだね。
6万年前、私はどこにいたかなあ。
よし、明日は6万年前の気持ち(クロマニョン人だった頃?)に戻って、がんばろう。
もしかしたら、6万年前からフリーズしたままかも?



8/26・II「ピカルディーのバラ」

先週、クロディーヌ先生が「来週の授業の時、あみがフランス語で唄っている
歌の中で一番好きな歌を聴かせて」と仰っていたので、今朝の授業には
ガンザ(卵型シェーカー)を持参して出向いた。
唄ったのは『ピカルディーのバラ』。
私の名刺には、この歌のメロディーが印刷してある。
それぐらいお気に入りの歌。

以前、山崎肇さんが貸してくださったイヴ・モンタンのコンサートビデオで
出会った曲。それまで、さほどモンタンのことが好きでもなかったのだけど
この歌を唄っているモンタンを目にした時、思わず恋をしてしまいそうになった。
本当に色っぽかったんだもの。
(私は女性も男性も色気のある人が好き。色気なら何でもいい訳ではないけど…ね)
歌詞がロマンティックなところも、気に入ってる理由のひとつ。

『僕たちがもう長いことずっと聴き慣れているこの歌を、
いつまでたっても古くさく感じないのは
きっと…僕たちの愛が、いつも新鮮だから…。
ほら、思い出してごらん。
僕たちは、(ピカルディーの)バラの花びらが散った上で
よく踊ったものだったよね…』
(*ピカルディーはアルザス地方の近くにある、バラなどの花で有名な産地)

ね、素敵だと思わない?
いつも新鮮なときめきがある愛…憧れちゃう。
お互いの思いやりがなくなってしまったら、絶対無理なことだもの、この愛の形。
私の中では、これが「愛」のテーマになってるの。

ガンザでボサノバのリズムを刻みながら唄ったんだけど、クロディーヌ先生は
とても喜んでくださった。初めて聴く歌だって。
もともとはフランスの歌ではないんだよね、これ。
(ティノ・ロッシも唄っているけど、モンタンのとは歌詞が違う)
「おめでとう、あみ!」と言われたから、何だろう?と思ったら
発音がパーフェクトだ、ということだった。素直にうれしい。
去年、エコール・サンパ(仏語学校の名前)で、歌の発音に関しての
プライベートレッスンを、みっちり受けたから…きっとそのおかげだわね。
授業料は無駄ではなかった、ということが証明されたかな。ひと安心?

これからは家で、独り言をフランス語で話すようにしてみて、と言われたので
帰りに青山ブックセンターにて、和仏辞書を購入。
私が持っているのは、ちっちゃな辞書だったから、立派なものに買いかえた。
ボキャブラリー不足で、今のままだと独り言も言えないもの…。
まさか独り言で「私の名前はamiです」「Tokyoに住んでます」なんて
言わないものねえ?
だけど、辞書2册抱えないと、独り言もままならない!?



8/26「祖母の生誕記念」

『嗣』が今の場所に移転して1周年。
昨日がちょうど、その日だった。
賑やかにお祝ができて、よかったね。
昨日は岡山にいる祖母の誕生日でもあった。
82才だって。
「おめでとう」を電話で伝えたら「また大きくなりました」って(^-^)
うん…確かにね…。大きくなったわよね。
『嗣』も我家のおばあちゃんくらい、大きくなりますように…。

初めて生のタンゴ演奏を聴いた、という方や、タンゴの演奏が聴ける店を
探しまくって、やっと辿り着いた、という方もいらして熱気ムンムン。
チコス・メンバーの演奏も、より充実していた気がする。
スペイン語のくみこ先生も、スペインから帰国されたばかりにもかかわらず
駆けつけてくださった。
おまけにパンパのバイオリニスト、家野さんまで聴きにいらしてくださったので
緊張したよ。

さて、本日も連チャンで『嗣』に出ます。
きょうは山口陽子さんと、砂原さんのピアノ。
またまた楽しみでありまする。



8/25「毎月第4月曜はチコスの日!」

夕べは「チコス・デ・パンパ」(タンゴ)のリハだった。
いつもは栗色の髪の幸恵ちゃん(バンドネオン)も、今月末から始まる
渡辺えり子さんたちとの芝居公演に向けて、役づくりの為か黒髪の乙女に変身。
チラシではセーラー服を着ているけれど、本番はどうなんだろう?
稽古もかなり大変な頃だろうなあ。

ああでもない、こうでもない…と昨日は細かくメンバーからアドバイスを受けた。
もともと不器用なので、何度も何度もやり直しをさせてもらった。
自分の引き出しにあるのかないのかもわからず、無我夢中で探っていく。
そして、コツン…とそこにぶつかる瞬間。
皆が一斉に振り向く。
「それだよ、それ!」

このメンバーと知り合えて本当に良かった、と思う。
皆が、自分のことのように喜んでくれる。
何かを作り上げていくことの苦しみと喜びを、各々が痛いほど
よくわかっているからだろう。
今夜の「嗣」では、新しい自分に出会えるだろうか…。



8/24「ノートルダム・ド・パリ」

観てきたよ〜、「ローラン・プティの世界」。
「ノートルダム・ド・パリ」は、数年前にベルリンでミュージカルを観たことがあった。
今回はバレエ。
ベルリンで観たのもド迫力だったけれど、どちらが興奮したか、と聞かれれば
今回の作品かな。
ボリショイ、キーロフ、ロイヤルバレエは観たことがあったけれど
牧阿佐美バレエ団の生舞台は初めて。
演出、振付けがローラン・プティだもの。おもしろくない訳ないよねえ。

エスメラルダ役のルシア・ラカッラの美しいこと、美しいこと…。
ストーリーより何より、彼女に釘づけ。
「月下美人(花の名前)」の甘い香りが、漂っていそうな…そんな美しさだった。
彼女が登場したシーンではきっと、誰もが息をのんだんじゃないかしら。

小学校低学年の頃、母がボリショイバレエの倉敷公演に連れて行ってくれた。
あれが、私のバレエ初体験。
あの時、母は1列目で観せてくれたのだけど、今でも鮮明に覚えている。
バレリーナたちの細い首の青い血管…鍛え上げられた筋肉…オーケストラピット…
何もかもが初めてのことで、ただただドキドキしていた。
(バレエの演目の中では「くるみ割り人形」が特に好き。
あのウキウキ感が、多分好きなんだと思う。)

昨日のルシア・ラカッラは、私にとってちょっと忘れられない存在になりそう。
今まで、あれほど女性のダンサーを官能的だ、と感じたことがなかったかもしれない。
(バレエに関して…ね)
官能的、というと語弊があるかもしれないけど…ただ可憐なだけじゃなかった。
可憐で、それでいて色っぽくて。強さも秘めていて。何て素敵なんだろう。
ため息がこぼれちゃったよ…。
観られたことに感謝感謝。

もう1本の作品「デューク・エリントン・バレエ」も観てみたいなあ。
ルシア・ラッカラは、この作品ではどんな表情を覗かせてくれるんだろう?
う〜ん…気になるよう。

そうそう…帰宅して鏡を見たら、何だか愕然としちゃった。
だって、あんな華奢な姿を観てしまったら…同じ生物とは思えないんだもの。
彼女はきっと、どこかの惑星のプリンセスに違いない。



8/23「カール・ズスケさん」

夕べのパウケは、「パウケらしい」パウケでした。
暑さのせいもあるのかな、お客さまがひっきりなし。
やっぱり、パウケはこうでなくっちゃ。
音楽好きな方もたくさんいらしてくださったので、5回のステージを長いとは
思わなかったなあ。時によっては、20曲唄うのが精神的にキツイ時もあるんですよ…。

この前の仏語レッスンで開き直った為、スイス人のマネージャー・ワーナーさんと
フランス語で話すよう心がけてみました。
ワーナーさんは、ドイツ語、フランス語、イタリア語、英語を話せるので
私にとってはいつも、会話の先生なのであります。
これを活用しない手はないわよね…?
そう言えば、昨日はお客さまとの会話でポルトガル語も聞こえてきたぞ。
どの国の方とも会話ができたら、楽しいでしょうねえ。
スイス訛りではあるけれど、陽気なワーナーさんと話していると楽しいですよ。

パウケによくいらしていたゲバントハウス・オーケストラのコンサート・マスター
カール・ズスケさんと、近頃仕事でお世話になっているT本さんが
つながっていたことが、つい先日判明。
ご縁とはこういうものなのですね。うれしくて、はしゃいでしまいました。
世界的に有名なバイオリニストのズスケさん…ちっともおごり高ぶったところが
なくて…笑顔が最高に素敵な方です。
ある時はご家族まで連れていらしてくださったんですよ…本当に感激してしまいました。
心から音楽がお好きなのでしょうね。

ドイツを一人旅した時、ズスケさんに会いたくて、ライプツィヒにあるゲバントハウスの
ホールに訪ねていったことがあります。
残念ながら、私が滞在していた間にはズスケさんの公演がないことはわかって
いたのですが、前夜にドレスデンのホテルで、一生懸命拙いドイツ語で手紙を書いて
それを持参して出かけていったのです。(意外と大胆?)
案の定、ズスケさんにはお目にかかれませんでしたが、とても喜んでくださったそうで
数カ月後に日本にいらした時、ご自身のCDにサインとメッセージを残して
パウケにことづけていってくださいました。
またお目にかかれたらいいのになあ。



「桃にまつわる話・その3」

[ 登場人物 ] もも(あみの姪・5才)/ もものママ(あみの妹・?才)/ あみ(?才)
[ 対談のテーマ ] 結婚について


もも「ねえねえ、あみちゃん。わたしさあ、だれと結婚するんだろう?」
あみ「何?ももちゃん、結婚したいの?」
もも「(うれしそうにうなずく)うん。」
あみ「そっかあ…でもさあ、もう少し待った方がいいんじゃな〜い?せめてあと
   20年は考えた方がいいと思うよ。」
もも「いやだいやだ。そんなに待てないよ〜。」
あみ「あのね、焦って結婚したってロクなことにならないって。じっくり
   見極めた方がいいと、私は思うなあ。早ければいいってもんじゃないのよ。」
ママ「(二人の会話を呆れて聞いている)」

(しばらくして…)
もも「ねえねえ、あみちゃん。わたしさあ、だれと結婚すればいいのかなあ?」
  (コイツ…よほど結婚したいらしい)
あみ「お金持ち!」
ママ「ちょっと、お姉ちゃん!変なこと教えないでよ!」(…とあみ、叱られる)
もも「どうして、あみちゃんは昔、ママのおねえちゃんだったの?変なの〜!」
  (ももの中では「あみちゃん」と「おねえちゃん」は別物らしい)

(またしばらくして…)
もも「ねえねえ、あみちゃん。ほんとうにわたし、どうしよう?だれと結婚するかなあ?」
  (かなり、しつこい性格)
あみ「そうねえ、困ったわねえ。」
もも「もしかして、女の子かもしれないね。」
  (大胆発言!)
ママ「(思わず吹き出す)」
あみ「そっか〜、女の子ねえ。これまた進んだ考えねえ。でもまあ、たとえ
   パパとママが反対しても、私だけは理解者になってあげるから、その時は
   いつでも相談においで。でもね…できれば、やっぱり男の子の方がいいかもよ〜?」

(まじめな対談は更に続く)
もも「パパはねえ、ママのことがいちばんスキなんだって。ママはねえ、パパのことが
   いちばんスキなんだって。」
あみ「じゃあ、ももは誰が一番好きなの?」
もも「ん〜とねえ、もときくん!」
あみ「へえ、パパやママよりも、もとき君の方が好きなんだ?」
もも「えっとね…(ママに聞こえないようにヒソヒソ話風で)ほんとはね、わたし
   パパのことがいちばんスキなの」
あみ「わお、そうなんだ?ライバルだね。」
もも「あ、ちがった!ももちゃんがいちばんスキなのは、きゅうくんだった〜!キャハハ」

女同士の会話に、年齢は関係ないらしい。
パリ祭の楽屋で、似たような会話が展開したようなしなかったような…???



「桃にまつわる話・その2」

先日、遊びに来ていた妹に「お姉ちゃん、桃子って名前の桃があるの知ってる?」と
聞かれ、「知ってる、知ってる〜。『岡山桃子』でしょう〜?」と二人で笑い転げた。
傍で、「桃子」という自分の名前が母と伯母の会話に登場したことを、不思議に思い
「な〜に?な〜に?」と姪の桃子が騒いでる。
東京の某所に御中元で届いていた箱を見て、私もこの夏、知ったばかりのネーミング。
これは、かなり私のツボにハマった。
何て、大胆なネーミング!

ところが、妹は続けてこんなことを言い出した。
「確かさあ、お姉ちゃん芸名を考えてた時、『桃子』も『岡山』も候補に出てたんじゃ
なかったっけ〜?」と可笑しそうに私を見る。
きゃ〜、と赤面。
シャンソンを唄い始めた頃(姪が生まれるずっと前のこと)、あるお店のママと
ファンの方たちとで「あみちゃんの芸名を考えよう!」と盛り上がって
1週間の宿題として、各々が幾つか書き出して集まったことがあったの。
これが、また皆…ふざけてるとしか思えないような名前ばっかりでさあ…。

「岡山は白桃が有名だから、『しらもも・あみ』とか『もも・あみ』とかどうだろう?」
「いやいや、『瀬戸内・あみ』がいいんじゃないか?」とか(演歌歌手みたいでしょ?)
「岡山の人たちに愛されるように『倉敷・あみ』なんてのもいいねえ」
……。ちょっと〜!って感じ。
しかも皆、自分で言っておきながら爆笑してるの!
なんだか、妙な方向に行きそうだったので、恐る恐る
「あの〜『田村・あみ』ってどうでしょう〜?(田村正和さんの大ファンだった為^-^)」
と言ってみた。
「う〜ん、綺麗だけど、平凡」と敢え無く却下。ガクッ。

そんな中に、多分『岡山・もも』とか絶対出てたはずなんだよね。
うひゃ〜。そうしたらタイアップしてもらって、売り出せたかなあ。
それでもって、『私の岡山』って岡山の歌があるんだけど、キャンペーンで
唄っちゃったりするの…「桃の〜咲く頃〜、あなたと〜出会〜い〜」って歌詞だったよね?
あ、いけない。頭の中で暴走しちゃったよ。

でまあ、あんまりピンとくるものが浮かんでこなかったので、ある意味、怖くなったのと
(だって『白桃あみ』なんて、ちょっとイヤじゃない?インパクトあったかも?)
面倒くさくなったのとで、ただの「あみ」にしちゃった…という訳。
『岡山桃子』だったら、人生がまた変わっていたかもしれない。



8/22「桃にまつわる話・その1」

神戸のえっちゃんから、梨が届いた。
えっちゃんは、母の昔の教え子さんだ。
私が子供の頃、神戸から時々遊びに来てくれていた。
子供心に「きれいな女性だなあ」と憧れていたっけ。
たくさんの教え子さんたちが、しょっちゅう家を訪れてきていたので
きっと母は、相当好かれていた先生だったのだろう。
厳しい先生ほど、案外好かれるものだ。
生徒さんたちに囲まれた母を見ながら、誇らしく思う反面…叱られてばかりだった
私は(ほんとにダメダメな子供だったからねえ)、「先生、先生」と
慕っている生徒さんをどこかで妬きもちまじりに見ていた気がしないでもない。

母は昔から時々、宅急便であれこれ送ってきてくれる。
学生の頃は、寮で生活をしていた私にお手製のパン(これは絶品!)をよく
送ってくれた。寮の友人や先輩たちも、このパンを待ち焦がれていて
荷物が届くと、なんとなく私の部屋に人が集まっていたような気が…?
皆が「おいしい、おいしい」と言いながら食べてくれる姿が、うれしかった。
夏になると、大好物の白桃を送ってもらった。
これまた寮の仲間に大好評。母が送ってくれる桃は、まず間違いがない。
ところがある時、ずっこけそうになる発言が私の耳に飛び込んできた。

彼女は私の部屋に入ってくるなり「あみちゃ〜ん、この前もらった桃ね…
熟れるのを待ってたら腐っちゃった〜〜〜。どうしたんだろう?」とのたまった。
白桃を見たことがなかった彼女は、いずれ赤く熟れるものだとばかり思っていたらしい。
ああ、もったいない。
けど、無理もないかもね。普通の桃は濃いピンクだものねえ。

昨日は、私のことを可愛がってくださっている「東京のお母さん」からも
ブルーベリーが届いた。この夏は果物に不自由しないなあ。
これで白桃を食べられたら、言うことなかったんだけど。(まだ言ってる…)



8/21「花言葉」

奥沢駅前に新しい花屋ができるらしい。
お洒落な内装だったので、何屋がオープンするんだろう?とちょっと期待していた。
我家の近辺には、ひいきにしている花屋が3軒あるのだけれど、素敵な花屋が増えるのは
悪いことではない。
昨日は馴染みの店で何種類か花を買ってきた。
ソネット(撫子の一種?)、スプレーカーネーション、マリーゴールド、ミニバラ。
あと、観賞用の赤とうがらし。最近流行りなのかな、かわいいよね。

水切りしながら、マリーゴールドの甘い香にうっとり。
何気に花言葉を調べてみる。
「絶望」…え?…。
「嫉妬」……え〜〜〜?…。
…何よ、これ。何か他にないの〜?できればポジティブなやつ!とムキになって探す。
…あった。「健康」だって。やれやれ。
だからどうだっていうの、と聞かれても困るけど。
花言葉って、全てに由来があるんだろうか?誰が決めるんだろう?
擦りむいた肘が痛い。



8/20「再び、カナユニ」

ここ数日、痩せたい思いとは裏腹に、食べてばかり。
昨日は妹のリクエストで赤坂の「basara」でランチ、きょうのランチもやっぱり
妹のリクエストで丸ビル35Fの「マンゴツリー」(タイ料理のバイキング)。
おまけに夜は、知り合ったばかりのJazz歌手・井筒香奈江ちゃん(彼女が組んでいる
ユニット『Laidback』のCD「Just the two of us」は、とてもいいCD!)と
Romaさんと3人で赤坂「カナユニ」へ。
「カナユニ」は以前、この日記でも紹介したけれど、三島由紀夫さんも愛された
歴史のあるレストラン。(http://www.kanauni.com/)
店の雰囲気といい、オーナーを始めとする店員さんたちの品のいい笑顔といい、
申し分ない。肝心のお味は格別!

普段はJazzの生演奏が入っているのだけれど、夕べは私の大好きなブラジル音楽だった。
ピアノとギターの二人。ピアニストの女性が歌も唄っていた。
いきなり「Chovendo na Roseira」が流れてきて、感激。
他にも、「Triste」「Travesia」「O pato」etc…好きな曲ばかり。
香奈江ちゃんと「La la la 〜」と小さな声で唄いながら、至福の時を過ごした。
彼女とは年齢が一緒。会ったその日に「なんだ〜、タメ〜?」と意気投合。
二人とも感覚人間なので、「なんか同じニオイがするぞ」とどこかで感じとったみたい。
その勘は見事に当たって、音楽のツボがどうも同じなの。
会っていても余計な気遣いをしなくて、普段着のままの自分を出せるから
またひとり素敵な女友だちが増えた予感!?会わせてくれたRomaさんに感謝。

もう食べられない〜、というほどお腹が膨らんだ頃(今月はこんなのばっかり)
グラッパをいただこう、ということになった。
グラッパ(GRAPPA)は、イタリアのブランデー。
(グラッパ村の特産酒だったことからこの名前がついたそう)
名前は知っていたけれど、飲んだことがなかった。(多分)
待つことしばし…いきなり現れたその姿に、香奈江嬢も私も目がまん丸!
 氷のドレスを身にまとったボトル。

こんなの見たことないや。デジカメを忘れたので携帯のカメラで撮影。
ひと口飲んで「うへえ〜、キツイ!」と顔をしかめてしまったけれど
飲んでいくうちに甘味が出てきて(温度の関係ね)、これが何やらいい感じ。
これ、好きかも…とハマってしまった私。(念の為…私は決して酒飲みではないので
小さなグラス1杯が限界。かなり後頭部が重くなった。)
そして、お待ちかね…デザートタイム〜^-^

前回も相当感激したある意味、ショーとも言えるクレープシュゼットの実演。
オーナーの息子さん(イケメン)がオレンジの皮をクルリと剥き、
熱しているお皿に乗せる。ヘネシーやコアントローとオレンジのいい香が充満。
       

薄灯りの店内で、お皿に揺れる青白い炎を見ていると、昭和初期にタイムスリップした
気分になってくる。柱時計でも傍にあれば、完璧だ。
できあがったアツアツ・クレープにアイスクリームを挟んで、いただいた。

お値段を知っていながら(一人前が私のCDよりお高い…ということだけ
申しておきましょう)半分冗談で「おかわりしたい」と言ったら、
Romaさんに「バカ!ダメだよ〜」と笑われた。
皆で笑ったけど、半分は本気だった私^-^
厭な女ね?でも、あれはもっと食べたくなるよ〜、ねえ、香奈江ちゃん???
『カナユニ』のシンボルはこの鍵。

これ、実はワインオープナーなの。
 香奈江ちゃん

食事後、オーナーとの語らいのひと時。
実は、前回この日記で「カナユニ」のことを記したら、しばりんからメールが届いた。
偶然にも「カナユニ」は、しばりんの思い出のレストランだった。
「まさか、あみちゃんの日記にカナユニの名前が出てくるとは思わなかった」と
とても喜んでくださったの。
その話をオーナーにしたところ、しばりんのことを覚えていらしたようで
「今度ぜひ、いらしてくださるようお伝えしていただけませんでしょうか?」と
お名刺をくださった。気のせいかもしれないけれど、その時のオーナーの瞳は
懐かしさでいっぱいに見えた。

そこで、しばりん!私&香奈江ちゃん&Romaさんの3人で勝手にプランを
立てちゃいました。
次回は&しばりんの4人で「カナユニ」へ参りましょう!
日記をお読みになられましたら、ご連絡くださいませ。



8/19・II「デコボコもも&あみ・探検隊」

きょうの仏語授業は、遅れをとっている私にはラッキーだった。
クラスメートが休みだった為、急遽プライベートレッスンに。
ほとんど会話の成り立たない私との1時間は、クロディーヌ先生にとって
苦痛以外の何ものでもないに違いない。ごめんなさい、先生。
でもそれはそれで、結構楽しかったりもして、身振り手振り、挙げ句の果てに
ドイツ語を交えて(これは最後の手段だった。けど、あっさり理解できる彼女は
ただ者ではない!感服。)大笑いの授業となった。

授業の後、銀座「和光」の前で妹&姪のももと待ち合わせ。
ももがまだ2才の頃、やっぱりここで待ち合わせをしたことがあった。
あの時は、子育てで自分の時間がない妹の為に、ももの子守を引き受けたんだっけ。
妹が羽を伸ばし終える頃、ももを抱っこして「和光」前に連れていった。
しばらくぼんやり妹を待っていたら「…あみさん?」という女性の声。
振り返ると、チャリティーコンサートでご一緒させていただいたばかりの
渡辺歌子さん(素敵なシャンソン歌手)が、立っていらっしゃった。
私は慌てふためいて、開口一番「えっと…あの…私の子供じゃないんです!」。

歌子さんも「そうよねえ…おかしいと思ったわ」と微笑んで、立ち去られた。
あの時は本当に焦った。それにしても私ってヒドイ伯母?

その時、抱っこしていた桃も、はや5才。
表参道のとある店で、妹が買い物に夢中になっている間、私とももは探検に
出かけたのであった。何をするかというと…
246(通りの名前)沿いでミンミン泣いている蝉の姿を捜したり、綺麗な花を
見つけたり。何と、5匹も蝉を見つけたよ。
木の上の方を二人で指さしながら「あ、あそこにいる!そこにもいる」なんて、
まさか表参道で、そんなことやるハメになるとは思いもよらなかった。
「何事だろう?」と一瞬足を止めてのぞいていく人が多い。
何とはなしに心温まる午後だった。



8/19「若き音楽家の悩み」

おはようございま〜す!
4時間の睡眠で復活。
本日もシャキッといきたいわ。雨だけど…。

さてさて、やはりいましたねえ、ウオホホホ…夜更かし面子。
さっき起きてパソコン開いたら「起きてますよ〜」という1通のメールが。
お肌にも身体にも毒よ。(…と自分も反省)
メールをくれたのは、大きな壁にぶつかってしまったらしい音楽家の一人。
その悩みは痛いほど、よくわかる。
(ちなみに私は、暮れにすっごいスランプに陥ったの。その時に、涙ぐみながら
胸中を吐露した相手に「壁にぶつかるほど努力してないじゃん」と
あっさり言われてしまって「アイタタタ…」と痛いところをつかれたと思ったのですが、
かえって「あ、そっか」と肩の力が下りたのでありました^-^。
お嬢は私と違ってよくがんばっていると思います!)

「好き」な気持ちが強いなら立ち止まらないでいこうよ。ね。
ネガティブな考えは、あまりいい結果を招かないと思うな。
悩むことは無駄ではないかもしれないけれど、悩むことより進んでいくことの方が
大切だと考えます。
進んでいくことの方が、ずっと大変だけど。
エネルギーが要るからねえ…けど、それが大切なんじゃないかな。
私たちは、きっと葛藤の繰り返しなんでしょうけれど、できればいつでも
前を見ていたいね。
音楽を愛している限り!

いやしかし、雨降りのさえない朝にこの「熱い想い」は実に似合わないな…。
では…相変わらず努力の足りないわたくし…仏語に行ってきますです。



8/18・II「深夜の気分転換」

明日(というか、もう今日なんだけど)の仏語授業の準備がまだできない。
4時間ほど辞書にかじりついているんだけど、さすがに集中力が欠けてきたので
気分転換に日記を更新。
まだ起きてる人いるかなあ…。

先月はパリ祭のリハや本番で、まるっきり…と言っていいほど授業を受けられなかった。
私にとって、この1ヶ月分、追いつくのはイバラの道。
やっぱりコツコツやっていかないと、前に覚えたこともきれいさっぱり
消え去ってしまうよねえ。忘れるほど覚えていない、っていう説も?
(そうだ、そうだ!)

こんな夜中に机に向かってると、何だか学生の頃に戻った気分。
そうなのよね、何も夜中にやらなくたって、賢い人なら少しずつ手をつけていってる
はずよね…。
中学の頃から、な〜んにも変わっていないんだわ、私の取り組み方は。
次の試験の時は、必ず前もって準備していこう!と毎回思って
それが果たせた試しがない。

「シャンソン界で一番、計画性のない歌手」というキャッチコピーを
つけられる前に、何とか生まれ変わりたいものである。
な〜んて言ったって、映画を観てきた後じゃ、説得力ないわねえ。
そろそろ寝ないと、朝の授業を受けられなくなってしまうかしらん?
夜明けが近いぞ。
Bonne nuit〜!



8/18「嗚呼、カレー」

早速『英雄〜HERO〜』を観てきた。
1シーン、1シーンが胸に残る素晴らしい映画(私にとっては…)。
映像を思い出しただけで、胸が熱くなってくる。
はあ…美しい。

映画の後、先日から食べたい食べたい!と言っていたカレーを食べることに。
雨の金曜にフラれたカレー屋にリベンジ。
ところが…。
またもや休みだった〜〜〜!
うお〜〜〜〜〜、発狂しそうだ。

店先で呆然と立ちすくんでいたら、インド人のシェフが出てきて
「キョウハ定休日デス」って、ニッコリ微笑まれちゃった。
明日は臨時営業するから…って。
いや〜ん、私は今夜、食べたかったのよおおおおお。
店の中からはいい香が漂ってくる。泣きそう。
(ちゃんと調べて行くべきね)

悲しみに打ちひしがれた(大袈裟な…)私は、時々行くお気に入りの
ベトナム料理屋へ向かい、そこでベトナムカレーを食べて、ようやく
ひとまず落ち着いたのでありました。
ベトナムカレーって甘辛なんだね。求めていたカレーではなかったけれど
これはこれで悪くないなあ。
(日記を読んでくれた天才料理人・嶋本王子がおいしいカレーの作り方を
伝授してくださるそうな。期待できそう!)

明日は妹&姪のももザウルスが我家にやってくる。
ももザウルスのお父上から、ひとつ忠告を受ける。
「だいぶ大きくなったからなあ。下手な約束すると、後々まで、あの時
ああ言った、こう言った…って言われるから、気をつけた方がいいよ〜。
ほんまによう覚えとるんじゃ。困るよ〜」
…そうか、5才にもなると子供ダマしは効かないのね。危ないところだったわ。
これからは「女同士の約束」になっちゃう訳ね。敵は手強いぞ。



8/17「お気に入り」

『英雄〜HERO〜』を早く観たい。
何て美しい映像なんだろう。
ワダエミさんが、ひと夏中染めていた、という衣裳の数々も
ため息もの…同じ赤でも、何種類もの赤色を染め上げている。
『グリーン・デスティニー』でもすっかり魅せられてしまったチャン・ツィイー
も出ているし。
プロフィールのページにある、お気に入りの女優に加えておかなくちゃ。

このページ…どちらかというと自分では「お遊び」的に書いてみたのだけれど
意外と目を通してくださっている方もいて、うれしいことに
知らない方からメールをいただくこともある。
先日もアンリ・サルバドールを愛してやまないTさんからご挨拶があった。
思わぬところで、「セザリア・エヴォラ」の話も聞けたりして、このTさんとの
出会いにうれしさいっぱい!
「セザリア・エヴォラ」は以前、ポルトガル語を習っていたポルトガル文化センターの
ジョゼ先生に「ものすごくいい歌手だから」と薦められて、来日した時に
聴きに行ってみたの。一人で行ったことを後悔したくらい興奮したコンサートだった!
CDも何枚か買ってみたけど、皆さんに生の迫力を是非、体験してみてほしいなあ。
魂を揺さぶられる歌だったよ…。

Tさん、おかげさまで体調はよくなりました。
ご心配くださって、ありがとうございます。
Y子さん、ミカりん、しばりん、夕希ちゃん、M田さんもありがとう。



8/16「幸せのポム」

数日前から、どうしてもカレーが食べたかったので夕べ、雨の降りしきる中
ガイドブックで調べたカレー屋へ出かけた。
店に近付くにつれ、スパイシーな香が私の胃を刺激する。
…あれ?なんだか、おかしいぞ。
それほど明るくない店内がガラス越しに見える。
椅子もテーブルも片付けられている。
だけど、ガイドブックに載っていたインド人のシェフはキッチンにいる。
何やら真剣な眼差しで、包丁をさばく彼。鍋からは湯気が立ち上る。
窓には貼り紙が一枚。

「8/11〜15日まで休みます」
…夏休みだって。ガ〜ン、ガ〜ン、ガ〜ン…。
あまりのショックに、こちらの視線にまったく気付かないシェフと
明日から出されるルーが入っているであろう鍋を、恨めしそうに見つめた。
気分はすっかりカレーだったのだけど、雨の中を遠出する気力もなく
結局いつものレストランで、これまたいつもの「鶏肉のソテー・アンチョビ風味」を
頼んだ。おまけに「生ハムとルッコラ」のパスタも頼んだ。
この二品…絶対頼んじゃうんだよね、ここに来ると。
あんまりおいしいから、他のを頼んじゃうと後悔しそうなんだもん。
リンパ腺のぐりぐりが痛い痛い…と言いながら、デザートにリンゴのケーキまで
平らげた。素朴なお味がなかなか結構。

抗生物質が効いてきているのか、きょうはリンパ腺も腫れていない。
食欲だけは、相変わらず旺盛で困ってしまう。
身体を温めようと、ハーブティーを入れる。
抵抗力を高めるエキナセアと、ビタミンCが豊富なローズヒップをブレンドした。
う…なんだかマズイ。エキナセアを買った時、ブレンドしてもらったタイムが
濃すぎるのかも。(タイムは咳に効くんだよ)
ある程度冷めたところで、ハチミツを入れてみた。
(熱いうちにハチミツを入れるのはよくない、とこの前聞いた。知らなかった。)
でも、いまいちピンとこないので、紅茶に切り替えることに。

私はPOMME(ポム)が一番好き。(アップルティー)
先日、知人と「FAUCHON(フォション)のアップルティーは最高だよね」と
盛り上がった。一時期は毎日のように飲んでいた。
フランス語に変換すると文字化けしそうなので、敢えてアクサンを抜かして記すけど
『Marquise de Sevigne』のポムもおススメ。
以前、歌手のY香さんに戴いて以来、時々自由が丘のお店で取り寄せてもらってるの。
ティーバッグだけど、それはそれでいい感じ。
お箱がピンクってところも、ティーバッグのパッケージが
銀と青リンゴ色ってところも気に入ってる要因。
女に生まれてよかったな〜、と思える色合いなの。

紅茶もいろいろ試してみるんだけど、ポムに戻ってしまう。
夕べレストランで私がいつもと同じメニューをチョイスしたように、
やっぱり断然好き!というものは、そうそう見つかるものではないのかもね。
本当に好きなもの、大事なものが見つかるということは幸せなことかも。



8/15「夏はどこへ行った?」

昨日から休む間もなく降り続ける雨。
寒くておでんやが大繁盛だそうな。
スーパーでは、早くも秋の味覚…松茸、栗、さんまが並ぶ、という異常ぶり。
(とニュースの映像で見たところ)
夏はどこへ行ったの?

…夏はヨーロッパに居た!
フランスでは異常熱波のせいで、3,000人の死者が出るかも、って。
42.6℃ですって。
スイスでも雪山が崩れ、犠牲者が。
夏の休暇をヨーロッパで過ごされている方は、たまらないでしょうねえ。
ローマ法王は、祈りの中で何と、雨乞いをされたとか?
うちのレインスティックをお貸ししたいくらいですわ。
(レインスティック:詳しくは8/7の日記をどうぞ)

暑さが残ってないのに、残暑見舞いを出しちゃったな〜と罰の悪い思いを
していたら、再来週にはまた猛暑が戻ってくるんだって。
その頃、夏休みをとった方がよかった、と後悔なさっている方も多いかな。

「夏はどこへ行った」と同じようなタイトルの歌がありますが
この日記を読んでいらっしゃる方々は、恐らくご存知でしょう。
『花はどこへ行った』…1955年、アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーの
作った歌。
私自身にはあまり身近な曲ではないのだけど、こういう仕事をするようになってから
知る機会に恵まれました。
ピーター、ポール&マリーやジョーン・バエズ、M.ディートリッヒなんかも
唄ってますね。
ベトナム戦争に対する反戦歌として、特に広まっていったんですよね。
幼い頃、母に薦められた「ベトナムのダーちゃん」という本を読んでいた頃
この歌が世界中で唄われていた、ということなのかな。

雨の終戦記念日を静かに過ごしています。
それにちなんで、という訳ではないけれどバルバラの「ゲッティンゲン」を
本日、覚える予定。
この歌にも反戦の想いが込められています。
11/5(水)に『バルバラ』の店主、千葉美月さんの「バルバラ・訳詞コンサート」が
あるのですが、私も出演させていただきます。
千葉さんから「ゲッティンゲン」と「あなたに捧げるカンタータ」
(「小さなカンタータ」としての方が馴染みがあるかしら?)を依頼(?)されたので
私にとっての初・バルバラを緊張しながら取り組んでいます。

各地で大雨洪水警報が出ているようですから、皆さま、お気を付けくださいね。



8/14「白桃への募る想い」

今朝、帰省する仕度をしていたら、急に耳の下のリンパ腺が
ズキズキしてきて、みるみるぷく〜んと腫れてきた。
以前、リンパ腺が腫れてえらい目に遭ったことがあるので
これはちょっとマズイかも…と、すぐさま病院へ。
今のところ微熱しかないのだけど、これから熱が上がる可能性もある…と
お医者様に言われて、あっさり岡山行きを断念。
新幹線は結構キツそうだし、祖父母に風邪をうつしてもいけないし。

楽しみにしていた同窓会も諦めることに…。
残念だけど、岡山でダウンしても困るしね。
食欲はあるので(あり過ぎて困るくらい…)まず、薬を飲む為に昼食をとる。
ところが、食べる時、痛いの何の。
噛む度にリンパ腺がズキンズキン。
食べるのをやめたら、痩せそうだけど。これは痩せるチャンス?
「痩せなさい」というダイエットの神様からのメッセージなのかしらん?
あ〜あ、岡山で大好物の白桃を、うんざりするほど食べたかったなあ。
私の為に用意してくれていた白桃…どうなるの、母上?



8/13・II「パウケでビールは如何?」

楽しい一日を過ごされてますか。

一昨日出した残暑見舞に対する感想が、意外と多く届いていて驚き。
軽井沢でしばりんが撮ってくれた写真なんだけど、背後に白樺や池が
写っているので、それで好感を持っていただけたのかしら。
「今までのあみさんの中で一番自然でいいですよ〜」とか
「爽やかでいいですねえ」とか「痩せられた秘訣を教えてください」等々…。
だけど、この後1キロ太ったので私も秘訣を知りたい+_+
でもこんな風に反応していただけるのは、幸せなことですね。
しばりんのおかげかな。

イヴ・デュテイユのCDを聴きながら、残暑見舞の続きを書いたり
片付けの続きをしたり…。
これから仕事だけど、なんとな〜く私も夏休みな気分の午後。
今夜は久しぶりの『パウケ』。
バンドの人の家に、時々いらっしゃるお客さまGさんから電話が入ったんだって。
「きょうは本当にあみさん、来るんでしょうか?」って。
奥様をお連れしてくださるそうな。
これはがんばらなくちゃ。

暑いけど、爽やかな本日。
きっとビールがおいしいよ!



8/13「1枚の写真」

夕べはどうにも自分の気持ちの整理がつかなくて、夜中に大片付けを
始めちゃった。
普段、私は物が捨てられなくて、どんどんどんどん増えていく一方なんだけど
こういう気分の時は、嘘みたいに潔くなる。

前にも書いたかもしれないんだけど…。
「物が捨てられなくて困るのよねえ…」と以前、友人の歌手
高田和嘉子ちゃんに話したら、彼女は誕生日のプレゼントにゴミ袋をくれた。
「あみちゃん、これで要らないものを捨てなさい!」ってね。
ところが、このゴミ袋が実にキュート!
どこで見つけてきてくれたのか、わからないんだけど、ピンクとグリーンの
2種類。パッケージには「pour Mademoiselle…」とフランス語が
印刷されてるの。
こんなかわいいゴミ袋、見たことな〜い!…と結局、1枚使っただけで
(しかも、ゴミ袋としては使っていない。)
今も大事にとってあるんだわさ、これが。
和嘉ちゃんに「一体、何年前の話〜???」と言われちゃうね。

私が「捨てられない女」なのは、家系ではないかと思われます。
母は最近、そうでもなくなったみたいだけど、祖母がね…筋金入りなのよ。
以前は、一部屋まるまる「空箱」の部屋があったくらい。
ダンボールとか、かわいい箱や缶がダ〜ッて積んであるの。
デパートの包装紙、リボン、紙袋もわんさか…うん、やっぱり私の原点は
おばあちゃんだわ。
「何かに使えるかも」って、つい思っちゃうのよねえ。
可愛い紙袋は見ているだけでゴキゲン。
今年の「パリ祭」用に作られたビニールの袋もお気に入り〜。
(スガさんに「これを喜んでくれるのは、あみさんだけかも」と言われたけど)

現在、実家を建て替えている真っ最中で、いい機会だから母はガンガン
要らないものを捨てていったらしいの。
一緒に暮らしているのは母方のおばあちゃんなんだけど、
母は祖母にこう頼んだんだって。
「新しい家に、たくさん物を置きたくないから、少しずつ捨てていって〜よ〜」
…ここからが涙涙?
祖母は、まさか全棟倒すと思っていなかったから、「少しずつ」違う棟にある部屋に
こっそり(?)移しかえていってたんだって。
蓋を開けてみたら、全部倒すことになってしまってて…結局、捨てるハメになったみたい。
まさか穴を掘って埋めてはいないと思うけど…?

祖父だってすごいのよ。物が増えて部屋に納まらなくなったら、
まず、処分することを考えるでしょ。
(何十年も毎日書いている日記帳とか、山積み)
ところが、おじいちゃんは違った。物をしまっておく為に部屋を建て増しちゃった。
いやあ、すごい。私も負けるわ。

しかし、夕べは私も思いきったわ。何年も使っていない物が山のようにあるんだもの。
感謝を込めながら、えいやっ!てポイ。
それでも何となく気分が晴れなかったので、寝る前にひとりで飲んだのでありました。
ふわ〜っとした気分になったところで、夢の中。

朝目覚めたら、1通のメール。
クリックすると、ブナの森の写真…心が洗われるよう。
送ってくださったF士さんが、天使に思えるほど、胸が熱くなる写真でした。
きょう一日を爽やかに過ごせるかもしれない。
そうだ、朝の散歩に行ってこよう。



8/12「蝉時雨」

日記を読んでくれている従姉妹のNちゃんからメールがきた。
「私もイクラは魚の餌だと思ってました」って…。やっぱり!
おじちゃんも釣りに行ってたもんねえ。

崩れそうな空模様だったけど、風が気持ちいいので本日もちょいと散歩。
上手に履きこなせるようになったスニーカー(どういう意味かは知る人ぞ知る…
なんだけど…)で、行き先も決めずにぷらぷらと。
お屋敷街を冷やかしながら歩くのが大好き。
モデルルームみたいな大きな家が何軒も立ち並ぶ。
子供の頃、父がよくハウジングプラザ(モデルルーム展示場)に連れていって
くれたので、その名残りなのかな。素敵な家を見て歩くのは悪くない。
できれば「ちょっと見学させてください」と入ってみたいのだけど
その勇気はなし。

坂のてっぺんに昇りつめた時、見事なまでの蝉時雨に遭った。
見上げると、空も泣き出しそう。
いつ降ってきてもおかしくない。
降るなら降れ!と、半ばやけっぱち気分。
もちろん、折畳み傘は持参しているけれど、ズブ濡れになってもいい覚悟。
昨日、心ない人に厭〜な言葉を浴びせられたので、そんなモヤモヤを
吹き飛ばしたかったのかもしれない。
世の中には、人を傷つけることに快感をおぼえる人がいる。
自分も傷つきやすい人に限ってそうだから、困ったものだ。
そんなことに動じてしまう自分にもゲンナリ。
思いのほか、こたえてる。

線路をまたがった歩道橋の上で、ついにポツリ…とやってきた。
どうやらたいした雨ではなさそう。
線路脇に、頭を低く垂れてお辞儀しているひまわりたちと
空を仰いでいる色とりどりのダリアを見つけた。
ダリアなんて見たの、久しぶりかもしれない。
少しだけ元気をもらって帰宅。
今夜はしばりんから教わったキャベツのスープでも作るかなあ。



8/11・II「風鈴のある家」

サーファーたちが「いい波がきた!」とサーフボード抱えて海に行くように
「いい風だ!」とばかりにカーテンを洗いまくった。
我家の物干竿いっぱいに、白いレースのカーテンがひらひらひら…。
気分も涼しい。
ベランダで伸び放題のカポックの濃い緑と色合わせが良いよい…とひとり満足。

残暑見舞いを70枚書いたところで、くたびれたので(根性なし)
ポストに行くついでに散歩を決行。
西日が強くて、一瞬気持ちが萎えそうになる。
だけど、軽井沢以来の重たい身体をなんとかせんといけんわ〜、と
少し遠出(ってほどでもないんだけどさ)を試みる。
アジアなショップの軒先では、幾つもの風鈴がかわいい声でご挨拶。
俄然、散歩する気になる。

前方をいい具合に小麦色に焼けた女性が、長い髪をなびかせて、颯爽と歩いてく。
髪を伸ばすのも悪くない…と、まだまだ先の秋を思い浮かべながら考える。
そんなことを考えていたら「お客さま、お忘れ物ですよ」と店員さんの声。
お代だけ支払って品物をレジに忘れてきた。よくやる失敗。
腕いっぱいに抱えて帰ってきた花束を、お気に入りの花瓶に飾る。
15本の白いバラと薄いピンクのトルコ桔梗が、まるでウェディングケーキのように
なった。
花を見ていたら、お腹がすいてきたので(?)早めの夕食。
仕事の前に食べて行くことは珍しいのだけど。
食卓に並ぶ夏の野菜を見て、うちにも風鈴があったらいいな…とふと思った。
友人からメール。数日後に京都に帰省するって。
一緒に帰ろうかな。
空はまだ青いけど、蝉の鳴き声に一日の暮れてゆく気配。



8/11「ヴィラージュで涼を」

世界中で猛暑が続いているんだって。
ヨーロッパもひどいらしい。
パリでも連日、40℃近い気温が記録されているそう。
50年ぶりの猛暑だとか…。
日本の方がまだマシなのかしら?

今夜は新宿「ヴィラージュ」で久々に花木佐千子さんとご一緒。
近頃「April」でもご活躍の花木さん。
私は彼女の歌が大大大好き。
涼し気なお顔立ちは、熱帯夜にピッタリかも!?
(クルトワイルの、背筋がゾクッとしそうな曲で、汗が引いちゃう…?)
是非、聴きにいらしてくださいませ。



8/10「まんまるお月」

今夜のこの満月を見ながら、皆、何を想っているかしら。
そろそろ夏休みの方も多いようですね。
あなたはどんな休暇を過ごすのかな?

私の周りでは、白馬で過ごすという方が二人、都内のホテルで避暑…という方も。
私は週末を岡山で過ごす予定。
高校の同窓会があるの。何年ぶりだろう。
コンサートに来てくれている友人もいるけれど、卒業以来会ってない人も
来るみたいだし、ちょっと楽しみ。

ふるさとの夏…かあ。
祖母ととうもろこしやかんぴょうの皮を剥いたことが懐かしい。
かんぴょうのへた部分を切り落として、草履として履いて遊んだこともある。
歩きづらかったけど…ね。
毎年、家族で小旅行もしたっけ。
両親は必ず私と妹にナビをさせるの。
あれはつらかった。「話を聞かない男、地図の読めない女」とかいう本が
あったけれど、私はまさにあれ!地図が苦手。
地図を見ながら、平気で反対方面へ行くのが大の得意。
子供の頃はもっと、地図が読めなくて…しかも乗り物に強くなかったから
車で地図なんか見ようものなら、たちまち酔って気持ち悪くなるの。
泣きそうだったなあ。

夜中は皆が寝静まった後、今夜みたいな月明かりの中で詩を書いて過ごしてた。
父は釣りが好きで(川の方ね)、早朝から宿を出てヤマメを釣りに行ってた。
私たちもついていくんだけど、私は釣れた試しがなかったな。
父はヤマメのエサに「イクラ」を使ってたので、我家の冷凍庫にはいつも
イクラが入ってた。
白状すると、私は10代の中頃までイクラを魚のエサだと思っていたのよねえ。
だから寿司屋でイクラを見ても、全く心惹かれなかった。
(初めてイクラを食べた時、それまで食べなかったことを後悔したのは
いうまでもありません)

旅行の帰り途、車のラジオからは高校野球が…。
それがいつもの夏だった。
東京に出てくるまで、恋愛の「れ」の字も縁がなかったから、
彼と夏祭りに行った、とかそういう甘ずっぱい想い出は皆無。
今となっては、残念なような…それで良かったような…?
花火を楽しんできて疲れ果てた浴衣のカップルの横で、電車に揺られながら
まんまるお月さんを見た今宵。



「台風のあと」

台風が過ぎて行ったあとを歩いてみた。
日暮れていく西空には金色の雲。
ヨーロッパにある大聖堂の天井みたいな色の空。
その雲の前を、青灰色した雲が何かに取り憑かれたように
急いで泳いでゆく。

近所の庭から聞こえてくる蝉たちの鳴き声。
カポカポ、ジャリジャリ…ゴム長靴とゴム草履の音。
私の橙色のサンダルも小さくコツコツ。
葉ずれの音。
私の心を見透かしたような、カラスのひと声。

心地よい風に身を任せて、ふらふらと歩いてく。
今、一昨日歩いた川沿いのベンチに腰かけたら、きっと気持ちいいだろうなあ。
明日はまた暑くなるらしい。



8/9「シャケシャケシャケ!鮭三昧」

小学校の頃、台風で休校になることが時々あった。
そんな日はお気に入りの長靴を履いて、水浸しになった近所の通りを
チャプチャプと歩いたものだ。
まあ、平和な岡山だからこそできた台風の楽しみ方だったけれど
ニュースで各地の被害状況を目にする度、なんとなく申し訳なく思えてくる。
…と言っても、もう遥か昔のことなので、どうぞ許してください。

昨日、鮭を数切れ買ったのだけど、そのうちのひと切れは「超塩辛」。
焼くと塩を吹いて真っ白になる、と聞いて興味津々。
超塩辛を買うのは初めて。
グリルの中でみるみる真っ白になっていく様が新鮮。
もしかして、しょっぱ過ぎて苦手かなあ、と思っていたんだけど…。
とろろ芋と一緒にいただいたら、ご飯が進んで進んで、困ってしまった。
幾ら小ぶりのお茶碗とはいえ、何と3杯もおかわりしてしまったの。
自分で自分が信じられない。

もう止めよう…と思うんだけど、その鮭を見ているだけで脳が刺激されてしまう。
どこかで覚えのある感覚だなあ、と思ったら、エサを目の前にして
「待て!」と言われている、実家のブルドッグ・ハッピーの姿が思い浮かんだ。
もう当分、超塩辛鮭は買わないことにした方がよさそうだ。
自主規制しないと、とんでもないことになっちゃう。
だけど、まだ3分の2切れ残ってるんだよねえ。
考えただけでたまらない〜。
夕希ちゃんから戴いた「サーモントロ」もまだたくさん残ってるし、
鮭好きの私は、しばらく体重計に乗れなさそう。

タイに行っていた身内が「芋虫」のスナック(?)を買ってきた。
これを見ていると、ゲンナリして食欲がなくなっていくかもしれない。
タイでは「タガメ」も食べるんだって。
世界には私の知らないことが、まだまだ多い。
芋虫を試して、ご報告したいところだけど、私にはちょっと無理そう…。



8/8「今宵はバルバラへ」

夕立ちに、慌てて洗濯物を取り込む。
昨日は友人のお見舞い(?)に行った後、下町の辺りをぶらりと散歩してみた。
たいした距離は歩いていないけれど、夏の下町はなかなか
いいもんだなあ。
川や海が傍にある生活…憧れちゃうわ。
たゆたう波を見ながら、夏の風を感じてみる。
いつか屋形船に乗ってみたいんだけど、乗った人たちの感想は
賛否両論。
しかし、何でも自分で体験してみないことには…ね。

今夜は赤坂見附の「バルバラ」で唄います。
是非、お出かけくださいませ。
一緒に夏を感じませんか?



「さびしさ」

夏だからさびしいのか、
夏なのに、夏らしくない朝だからさびしいのか、
理由もなくさびしいのか、
原因がわかっていてさびしいのか…

よくわからない胸の内。

目覚めてから、もう何度も聞いた電車の走り去る音に
自分を乗っけて、ただぼんやりとどこかへ行きたくなる朝。
こんな朝もあるわね…。

さて、仕事にとりかかろうっと。



8/7「レインスティック」

夕べの「Qui」も楽しかった。

最後のステージで、久々に「砂の岬(Ponta de Areia)」を唄ってみました。
もともとMILTON NASCIMENTOとFERNANDO BRANTが作った歌なんだけど
かなり前にTHE BOOMのCDで初めて聴いたの。
国安真奈さんと宮沢和史さんが付けられた日本語詞も、本当に素敵で
当時はこの曲ばかり、一日中、夢中になって聴いたっけなあ。
あまりに心を動かされたものだから、恵比寿にある「中南米音楽」に行って
他のアーティストが唄っているものを店員さんに探してもらったんです。
なんと、大好きなELIS REGINAのライブ版CDに入っていたの。
これがまた素敵なんですよ〜。
(他にこの歌が入っている音源をご存知の方は、ぜひ教えてください!)

何年か前に、原宿のアコ・スタジオでコンサートをした時
この曲で、ピアニストの豊島裕子さんが笛を吹いてくださったの。
あ…オカリナだったかな…あれも良かったなあ。
昨日はこの歌を唄おう、と決めていたので、出かける前に家捜しして
「レインスティック」を持参したのでした。

レインスティックをご存知ない方の為に説明しておきますね。
アフリカが発祥の地という説もあるし、メキシコの原住民や
チリのインディアンが発明したという説もあるんですって、この楽器。
それから中南米全域に広まったみたい。
本来は雨乞いや宗教儀式で使われていた道具らしいのですが、現在では
雨の音や小川のせせらぎの音を表現する楽器として親しまれています。
筒の中に(家にあるのは結構長め)無数の小枝(?)を刺して、貝殻や木の実
小石等を入れて逆さに向けながら使います。
…と言っても、中を開けて見たことがないので、実のところは
私もよくわかりません。
筒はNormataという種類のサボテンだそうです。(私のもそうかな?)

本当に心癒される優しい音がするの。
サラサラサラ〜ッて。ずっと聴いていたくなる感じ。
パーカッショニストがいなかったので、夕べは致し方なく、自分で担当(^-^)。
スタンドマイクで唄いながら、レインスティックを使いました。
皆さん、すごく喜んでくださったので、持っていった甲斐があったかな。
譜面にすると、4/4拍子と5/4拍子が入り交じっていて、こんがらがりそうに
なるんだけど、こういうのはきっと心と身体で感じるままに
唄えばいいんだろうなあ。
金曜日の「バルバラ」でも、気が向いたら唄ってみようかな。



8/6「8月6日に思う」

軽井沢から新鮮な野菜が、た〜んと届きました。
早速、とうもろこしをゆがいたら、甘くておいしい。

きょうは何の日だっけ…とやたらと引っかかっていたんだけど
そうだ、きょうは広島の原爆記念日だ。
今年亡くなった知人は、ずっと原爆病に苦しんでいらした。
もう60年近く前のことだし、原爆のことさえ知らない人もいるのに
心も身体も、未だに傷付いている方がいらっしゃる。
そのことを、私もしっかりと心に止めておかなければ…と思う朝。

こんな何気ない朝が、突然、地獄に変わったとしたら…。
突然、愛しい人を失ってしまったとしたら…。
ね…あの日は晴れて穏やかな朝だったんだよね。
皆さまのご冥福をお祈り申し上げます。



8/5「北海道土産」

大雨…すごかったね。
空がみるみる真っ暗になって雷が…。夏の匂いがした風でした。

今夜は夕希ちゃんが夕食に招いてくれたの。
パピコの御礼…なんだって。喜び勇んで出かけてきました。
4日ぶりに会うパピコは、大興奮状態。
「一体どうしたの、パピコ〜?」と思わず、言ってしまったほどの激しさ。
私のこと、好きなのかしら〜。可愛いわ、パピコ〜。


北海道のお土産を、これでもか…というくらい戴いてしまいました。
前世が熊だったんじゃないか、と前々から人に言われているくらい
鮭好きの私にとって、何よりも「鮭のちょびっと薫製」は嬉しいプレゼント。
尻尾があったら、パピコみたいにちぎれんばかりに振ったことでしょう。

ジンギスカン、ハスカップ、六花亭のレーズンバターサブレ…当分の間
食べる物には困らないね。
しかし、太るようにできている8月だなあ。
夕希ちゃん、どうもありがとう。

明日は新宿の「Qui」で唄います。
仏語で同じクラスのyokoさんがいらしてくださる予定。
軽井沢でリフレッシュしてきた分、がんばらなくちゃ。
皆さま…お待ち申し上げております。



8/2「休暇」

暑くなりましたね。
やっと夏到来かな?
今から今夜のコンサート・リハ。
今夜は、関根悠平さんという方が作られたオリジナル曲を唄わせていただきます。
もう4回目くらいかな、関根さんの作品を唄わせていただくのは…。
関根さんは、なかなかの詩人でもあります。

きょうは、大好きな友部裕子さんもご一緒。
友部さんの声、関根さんの作品にピッタリだろうなあ…。
楽しみ。
ピアノは山白恭二さんです。

それが終わったら、夜中に皆と合流して、いざ軽井沢へ!
飲んで食べて、飲んで食べて…の軽井沢かも?
2日ほど、日記はお休みです。
バカンスに重たいパソコンは持っていけないもの〜。
では、行ってきます。
皆さまも良い週末を…。



8/1・II「宏美ちゃん!」

パウケにいらしたお客さまが、私が唄い終わる度に
「ひろみちゃ〜ん!ひろみちゃ〜ん!」と黄色い(?)声援を送ってくださった。
でも私…『あみ』なんだけど…。
しばらくして、『ひろみ』と呼ばれた理由が判明。
岩崎宏美さんに似てるんだって。これは、喜ばしいことです。

以前、日記にも書いたけれど、岩崎宏美さんと私は同じ誕生日。
11月12日生まれなの。
小学校の頃、紅白に出ている宏美さんを見ながら「私も大人になったら、こんな風に
神秘的な女性になれるんだわ…」と淡い憧れを抱いていたのでした。
まあ、大人になってみても「神秘的」にはほど遠く、その夢は木っ端微塵に
砕けてしまった訳ですが、どういう訳か、去年あたりから
時々「宏美さんに似てる」と言われるようになったのであります。
光栄だわ〜。

神戸のパリ祭では、宏美さんがゲストでした。
ときめいてしまったわ〜。
何より、宏美さんの唄われた「マイ・ウェイ」が素晴らしく
舞台袖で涙が止まらなくなってしまったの。
だって、子供の頃から憧れていた宏美さんが、目の前で唄ってるんだよ〜。
夢みたい。

その宏美さんと、打ち上げで写真を撮らせていただきました。
見てみて〜!似てるかしら?
 

「ホームページに載せてもいいですか?」と伺ったら
「HP持ってるんだ〜?いいよ〜」と
心よく了承してくださった宏美さん。
宝物です、この写真。

きょうでパピコのお世話係もとりあえず終了。
なかなかいい乳母っぷりだったでしょ、夕希ちゃん?
散歩中、18才という立ち上がれないほどのお年寄り犬と(犬の18才って
人間でいうと幾つくらいなの?)戯れる1才3ヶ月のパピコの姿に、少々感動した私。
近所でボール遊びをしていたお子さまたちにも大人気の、本日のパピコさん。
私が「パピコ」と呼んでいたら、少年が「アイスのパピコだ、アイスのパピコだ!」
と囃し立てた。「そうだよ、アイスのパピコだよ」と答えた私は、かなりいい加減。
キス魔のパピコに、恐らくファーストキスだったであろう唇を奪われた少年。
    
あれはディープキスだったに違いない。
ひと夏の経験…???
そうして少年は成長していくのであります。



8/1「ジョーン・ジェット?」

先日いただいたマンゴーが食べ頃。
一人でこんなにおいしいマンゴーを食べることに、罪の意識さえ感じる。
大きいので、ひとつをいっぺんに平らげることができない。
毎年夏になると送ってくださるYさんに感謝感謝です。
Yさんとは数年前、新幹線で出会ったの。
3人掛けの席に、お母さん(Yさん)と小さなお嬢さんと、私。
当時小学2年生だったお嬢さん、えみちゃんと仲良くなったのがきっかけ。
それからコンサートやパウケにいらしてくださるようになって、今に至ってる。
夕希ちゃんもひかるちゃんも、現在東京にいないので、一緒に食べる相手がいなくて
残念だわ。

そう言えば、夕希ちゃんの仲良しさんから
「あみちゃんは、ジョーン・ジェットに似てる」と言われた。…らしい。
誰誰誰、それ?
夕希ちゃんの説明によると「私たちよりほんのすこ〜し上の世代に人気があった
ロックねえちゃん」ということです。勉強不足ですみません。
夕希ちゃん曰く「例えがマニアック過ぎて言われてもわからないだろうけれど
間違いなく褒め言葉」なんだって。
そう聞いたら、やっぱり気になるでしょ。
で、さっきインターネットで調べてみたのさっ。

あった、あった。なんか、えらくワイルドでかっこいい女性。
夕希ちゃんに「髪型とはっきりした顔だちが似てる、と思ったらしい」と
説明されてたのだけど、なるほど…髪型は今の私にちょっと似てるかも。
こんな素敵な女性に似てる、と言われるのは光栄ですなあ。
けど、彼女…腹筋が6つに割れてるらしいよ。ボヨボヨの私とは違い過ぎるなあ。
鍛え抜かれたロッカー。男性にもかっこい〜、と言われる女性って素敵ねえ。
ジョーン・ジェットさまには、マンゴーは似合わなさそうだ。

今夜はパウケ。
影響を受けやすい私としては、かっこよくお待ち申し上げたいところだけれど…。
パウケの衣裳を着ているうちは、私はジョーン・ジェットには近付けないね?
彼女の出ている映画も観てみたいなあ。