12/27「マラソンなんて大嫌い」

きょうで今年最後の仕事が終わりました。
後は日曜日の稽古を残すのみ。
とにかくひたすら走った2002年でした。
子供の頃はマラソンが大嫌いだったけれど、今年の走りは気持ち良かったなあ。

小学校時代の冬、行間(休憩時間)を利用して、マラソンをしなければなりませんでした。
「いっきゅうさん」のTVのテーマ曲に合わせて走るの。
「スキスキスキスキスキッスキ、アイシテル…」という歌声が忌々しく思えた一瞬でしたねえ。
如何にさぼるか、ばかり考えてました。
その結果、よくお腹が痛くなったものです。
ある日、体育の授業でみんなが走ってる輪を見ながら、鉄棒のところで休んで(さぼって)たんです。
その時、幼稚園に通っていた妹を連れて帰る祖母の姿を発見。
頭の悪い私は、うれしくなってしまって「おばあちゃ〜ん!」と元気よく手を振ってしまったのでした。

その夜、お風呂に入っていた時、悪夢が…。
うちはかなり長い間「五右衛門風呂」だったのですが、お湯が冷めてくると煉炭等を焼べて、
沸かし直さなくてはなりません。その夜も母が沸かしにきてくれました。
私がいい気分でお風呂に浸かっていた時、その声は聞こえてきました。
「きょう何で、おばあちゃんに手を振ったん?」…。何て、冷たい声なんでしょう!
青ざめました。そこで初めて、自分の失態に気付いたんです。

バカでしょう、親に内緒でさぼってるのに、身内に手を振るなんて!
私はもうしどろもどろしてしまって、どうやってこの窮地を脱したらいいんだろう、と怯えまくりでした。
そのうちに、お湯も熱くなってきて、頭がボ〜ッとのぼせてきます。
でも母が怖くて、「もういい湯加減だから、お風呂焚かなくていいよ」と断ることができないんです。
とても長い時間に思えました。
ごめんなさい、と泣きながら謝ってやっと解放されたんですけど、
でも、結局ちいっとも反省してないんですよね。
「今度からはバレないように休まなくちゃ」とか思ったりしてる訳ですから…。
根性のない子供でしたねえ、ほんとに。

今頃反省しても遅いかな。
その分、これからうんと走らなくては、ね!母上、許して賜れ。



12/26「信じる者は本当に救われるんだろうか???」

「景気悪いしさあ、こんな時は初詣とかに行く人多いんだろうねえ。神頼み、ってことで。
けど、おさい銭の額小さそうだよね。」
…お客さまたちの会話。
毎年、元旦のニュースで初詣の映像が流れるけれど、ほんと、すごいですよねえ。
恒例になっているご家庭も多いことでしょう。
しかし御利益が本当にあるか、って言うと、それはまあ、相性もあるというか何というか…。

あるピアニストの話。
千葉の、とある神社に毎年奥さまのご家族と参拝するんだとか。
「今までに2度、交通安全のお守りを買ったけど、2度共、交通事故を起こしたよ。」
その上、奥さまの出産に伴って「安産のお守り」を買ったら
「稀にみる難産だったんだよ!」ですって。
「もう絶対信じないよ」って、そのお気持ちよくわかります。
今年はどうやって、その家族行事から抜け出そうか、って頭を痛めているそうです。

私は来年も甘酒をいただきに参拝致します!?
動機が不純な奴には御利益なさそうだなあ。



12/25「メリー・クリスマス」

昨日はクリスマス・イヴ。
皆さん、それぞれにいろんな過ごし方をされたことでしょう。
昔はトンガリ帽子かぶって、ケーキ持ってフラフラ酔っぱらってるおじさま方が多かったよね。
「ジングル・ベ〜ル」とか唄いながら、さ。
あれはどうかと思うけど、元気のない現状もちょっと…どうかしらね。

昨日、五反野という駅で拾ってもらって、車で「ステッラ・ポラーレ」に行ったんだけど、
高速に乗るまでかなりの渋滞だったの。
運転されてた諏訪さんに「暮れで混んでるんでしょうか?」って聞いたら、
「きょうはイヴでしょう。男共が今夜のことを考えて車で行くんだな、みんな。」
という答えが返ってきた。
はは〜ん、な〜るほど。世間にはそういうクリスマス・イヴの過ごし方もあるのねえ、と妙に感心。
自慢じゃないけど、そんなロマンチックなイヴを過ごしたことなんて、ほとんどない。
(ちょっとはあるのか?と聞かれると、ごめんなさい、強がってました…
ということになるので、聞かないでね)だいたい唄ってるものね、クリスマスは。
でも、クリスマスソングが好きで好きで仕方ないので、それはそれで私にとっては
ロマンチックなんですけど、ね。

何年か前のイヴの日、仕事帰りにどうしてもラーメンが食べたくなった。
方南通り沿いに、ちっちゃくて汚いけど、抜群においしいラーメン屋があるの。
バスを降りると、いい匂いがしてくるんだな、これが。
で、ついフラフラとラーメン屋の前まで行ったんだけど、
ラーメンを食べてるお兄さんたちの背中を見て
「いけない。きょうはイヴよ。淋しい女だと思われたら悔しいわ。」
と慌てて引き返したの。
コンビニでお弁当買って帰ったんだけど、その方が虚しいじゃん!と友だちに言われてしまった。
それもそうだ。

夕べは家に帰る間、ラブラブ・カップルを発見した。
この寒空の中を、ベンチに腰掛けて…。
お〜若者よ、がんばってくれ、と心の中でつぶやきながら通り過ぎた。
チャリでパトロールしてるおまわりさんも通り過ぎた。
おまわりさん、やってられないよねえ。

ま、何はともあれ、皆さま…素敵なクリスマスを!  



12/24「ステッラ・ポラーレ」

埼玉のリストランテ「ステッラ・ポラーレ」(北極星、という意味だね)で、
f-Holeという男性グループとご一緒にディナーショウをさせていただきました。

ヴォーカルの永澤健さん(この方、バイオリンも弾いちゃうんですよ。
アレンジもできちゃうマルチな方)、バンドリンの諏訪光風さん(もともとはギターの方。
グループの親分です)、ギターの衣川恵章さん(ブラジルものを得意とされている方)、
ベースの田野重松さん(本当に楽しそうに弾かれてました)の4人組。
永澤さんは、米田まりさん(時々ご一緒させていただいている素晴らしい歌い手さん)と
大学で同期だったそうです。
二人で何曲かデュエットもしたのですが、この前の嶋本さんとのディナーショウといい、
デュエットづいてるなあ、この12月は。
健さんの声はとても高くて…だけどキンキンしてなくて優しいんです。

このグループはちゃんと衣装も揃えているんですよ。それが、何だか可愛いの。
みんなで帽子も被ったりして。
「帰れソレントへ」のボサノバアレンジ、良かったなあ。
健さんのオリジナル曲もなかなかのものですぞ!

「ステッラ・ポラーレ」ではウェディング・パーティーなんかもできるそうです。
HPもあるので、よかったら見てくださいね。
オーナーのシェフ、鈴木氏が優しく迎えてくださいます。歌もお上手なんですって。
お料理最高においしいですよ!
私たちもパスタとリゾットをいただいたのですが、これが後を引くおいしさなの!
思い出しただけで、お腹が鳴りそうです。
最後に…音響の玉木さん、お世話になりました。

http://www.stella-polare.com/



12/23「ミルカ」

銀座の明治屋に行った。
ウキウキとチョコレートを選んでいたら、ひと組のカップルの会話が耳に入ってきた。
(女)「ミルカって、ドイツのチョコレートでしょ?」
(男)「そうだよ、あっちじゃさ、すっげえ安いんだよ。」
(女)「日本でいう明治くらいのもん?」
(男)「そうだよ、たいしたことないんだよ。」

……。
私は心の中で話しかけました。
『安くても、すっごくおいしいんだから!明治のチョコだってバカにすんなよー。
おいしいの、いっぱいあるぞー!』ってね。
この前、高級ショコラのことを書いたけれど、私は安いのもだ〜い好き!

「ミルカ」に関して言うと、確かにヨーロッパのスーパーで安く売ってます。
海外へ行くと、必ずスーパーでごっそり買って帰るの。トランクの中はチョコだらけ、ってことも。
「ミルカ」のロール状になったケーキがあるんだけど、これはもう絶品だと思う!
ドイツのKerstinの家に遊びに行った時、彼女がこれを食べさせてくれてからヤミツキに。
残念ながら日本にはないのよね。
それからしばらくは、毎年フランクフルトに住んでいたTomomiに頼んで、
ダンボールいっぱいにチョコを送ってもらったものです。
ダンボールを開けると、中からチョコが出てくる、出てくる…!
一人で「きゃあ〜〜〜」とうれしい悲鳴をあげて、バクバク。1ヶ月は幸せに暮らせましたね。
1万円渡して、「これで送れるだけ送って!」と頼んだこともありました。(送料の方が高いよねえ。)
あ〜、また食べたいなあ。

日本のチョコもおいしいよね。私は「たけのこの里」が特に好きであります。



12/22「愛の贈り物」

九段会館でのディナーショウ。
朝倉まみさんに声をかけていただいて、昨日唄わせていただいてきました。
朝倉さんとは、今年のパリ祭でもご一緒させていただいたんですよ。

朝倉さんのお名前は以前からうかがっていました。
朝日新聞にお勤めだった、故・菊池さんが「朝倉まみさんは素晴らしいですよ」と
よく仰っていらしたので。
リハーサルと本番と、たっぷりまみさんの歌を聴くことができたのですが、
心の中でウルウルきてしまいました。
まず、日本語の美しさに脱帽。それから手話で唄われる時の美しい手の動きと表情。
どんどん引き込まれていきました。
個人的には「愛の贈り物」が好き。

2/6に内幸町ホールでコンサートをなさるんだとか。是非、聴きに行ってみたいです。
雨で寒い一日でしたが、まみさん&合野さんのピアノと今井さんのベースとご一緒できて、
その上、笑顔の素敵な音響の千葉さんに久々に会えて、あったかい気持ちになれたひと時でした。
お客さまの声援もより温かさを添えてくださいました。



12/20「ダメ出し」

母から、ホームページの日記について「ダメ出し(?)」の電話がきた。
何かと思ったら、「ハッピー(注:実家で飼っているブルドッグ)の体重は
20kgじゃなくて、25kgですから…」ですって。
夏に帰った時は、20kgって聞いたぞ。
ちなみに斎藤夕希ちゃんが飼い始めた、パピヨンの「パピコ」は2.5kgなんだって。

いいのか、ハッピー!?



12/20「間違いだらけのサンタクロース」

生まれて初めて、サンタにもらったプレゼントはピンクのふかふかスリッパと
スケッチブックだったと記憶している。確か、3才か4才の時だった。
うれしくてうれしくて、一日中眺めていたような気がする。
何才まで、我家にサンタが来てくれていたんだっけな?

それにしても、私のところに来るサンタは間違ってばかりいた。
あれは小学1年生の12月。
私はサンタさんに手紙を書いた。『どうぞ、リカちゃん人形をください』って…。
クリスマスの朝、ベッドの傍に置いてあった箱から出てきたのは『アグネス・チャン人形』だった。
「違うよ、これじゃないよ…」と心の中でちょっぴり泣いた。
どうしたら、こんな間違いが起こるのだろう…と本当に悲しかった。
私たちの世代にはアグネス・チャンはアイドルではなかったもの。

それから3年が経ち、小学5年生のクリスマス。
何を希望したか、覚えていないけれど、またサンタはミスをした。大きなミスだ。
その年の2学期、通信簿の「体育」の成績だけがずば抜けて悪かった。
ダンスのステップで右手右足が一緒に動いてしまうような私だから、運動神経がないことはご存知の通り。
その上、度胸もなかった。(今ではかなり「はったり人間」だけれど)
跳び箱が怖くて飛べず、その結果悲惨な成績となったのだ。
私専属のサンタは、そのことをひどく気の毒がったのだと思う。余計なお世話だったんだけど。

25日の朝、目覚めてみると大きなプレゼントの包みが…!一瞬、小躍り。
しかし…中から出てきたのは、バドミントンのセット、卓球セット、ドッヂボールetc…
そうなの、「運動グッズ」だったの。
これにはめげた。今度は本当に涙ぐんでしまった。
欲しかった物がもらえて、はしゃいでいる妹を横目に私の顔はみるみる歪んでいくのだった。
その頃には、サンタの正体は両親だと気付いていたから、両親の前では泣けず、一人でこっそり泣いた。
でも、「これはきっと何かの間違いだ。明日になれば、あれは冗談だったんだよ〜ん、とか言って
違う物が置いてあるはず!」と考え直した愚かな子供は、お正月がやってくるまで毎朝、
ベッドの下を隈なく探し続けたのだった。

もちろん、何もなかったけど、ね。結構、切ない話でしょ。



12/19「ショコラ」

TVでチョコレート特集をしていた。
今、大人気らしい。しかも「高級チョコレート」!
高いものになると、ひと粒が500円もするんだって!
うわ〜、食べてみたい。それにしてもどんなチョコなの???

子供の頃からチョコには目がない私。
チョコのせいで太った、と言っても過言ではないくらい食べた。とにかく食べた。
もともとあまり理性の強いタイプではないけれど、チョコとなると全く効かなくなる。
(自慢にならないね)
うちにあったチョコを夜こっそり食べてしまい(しかもかなりの量を)、翌朝母にさり気なく
「夕べ、頭の黒いネズミが出た」と嫌味を言われる始末。
冷や汗ものだ。
レーズンやコンデンスミルクでも同じことを言われた。懲りない娘だ、と母は思っただろう。

大学に入って寮生活になったら、ネジが全部ぶっ飛んだ。
毎日、板チョコを1枚食べたことが、今では他人事のように思える。
でも、チョコには魔法があるのよね、きっと。
TVでも、「女性は特に、チョコで幸せを感じる」と言っていたわ。その通り。

残念なことに、私はチョコを食べると必ず吹き出物が出てしまう。
吉永小百合さんは、やはり吹き出物が出るから…と大好きなケーキを1年に1回しか食べない、と
聞いたことがある。さすがだ。
私は人前に出る仕事をしているのに、まったく情けない。
もっと自覚を持とう!…と多分、来年も言っているに違いない。



12/18「女友だち」

友だちの歌手、斎藤夕希ちゃんとその友だちのみっちゃんとダンスの稽古に行った。
夕希ちゃんはきょうで3回目。みっちゃんは初めて。
みっちゃんもすっかり立川真利先生に魅せられていたみたい。
私は相変わらずシェネも上手くできないけれど、それでも今とてもダンスが楽しい。
優しい先輩方もいらっしゃるし。

帰りに3人で、ほんの少しお茶をして帰ったの。
せっかく運動してきたのに、甘いものを食べちゃった女3人。あちゃー。
ま、いっか。
3人で話し込んでいるうちに、結構真剣な話になってしまい、みっちゃんの目に涙が…。
みっちゃんの涙の意味が痛いほどわかった夕希ちゃんと私。もう〜、守ってあげたい!って感じ。
帰る時には、かわいい笑顔が浮かんできたみっちゃん。よかったよかった。

この頃、女友だちが増えてきた。みんな裏表がなくて、心優しい人ばかり。
友だちって、やっぱりいいもんだなあ…と妙にしんみり感じてしまう。
彼女たちにとって、うれしい時もつらい時も、思い出してもらえる友でありたいと心から思う。

そう言えば、「あみ」はフランス語で「ともだち」だよ。



12/17「へこんだ」

久しぶりに激しく落ち込みました。
自分の歌の壁にぶつかって…。
新橋から帰宅するまで涙が止まらなくて、恥ずかしかったなあ。
新橋駅で30分くらい気持ちを落ち着けてから電車に乗ったんだけど、ダメでしたねえ。

その夜、「くやし涙が人を成長させるのよ。くやしさを肥しに成長するのよ。
順調に走れる人も、確かに居るが、くやしい想いを沢山した人が人間らしくて、楽しいよ。」という
メールをいただきました。そのメールにまたまた涙。
ありがとうございます。もう大丈夫。
今までだって、同じような想いを何度もしましたが、その度にちゃんと乗り越えてきてますもんね。
がんばります。

泣いてる場合ではありませぬぞ、おい、あみ助。



12/16「魅惑(?)のディナーショウ」

昨日「赤坂B♭」でのディナーショウが終わりました。
130名近いお客さまが集まってくださって、大感激。
皆さま、ありがとうございます。

ピアノとエレクトーンの海津幸子さんとシンセサイザーの宇都宮誠治さん、
ヴォーカルの嶋本秀朗さんと4人で1週間毎日練習をして迎えた当日。
嶋本さんも私も、エレクトーンとコンサートをしたことがなかったので、
初めての経験に感心することしきり。かなりおもしろい内容になったと思います。
嶋本さんとのデュエットも結構たくさんあったので、私自身は非常に楽しめたのですが、
緊張もかなりのもの。

そうそう、嶋本さんと少し踊ったんですよー。(私のは踊りのうちに入らないかな)
チャールストンを嶋本さんから教わったのですが
「あみちゃん!右手と右足が一緒に動いてるよ」と笑われてしまいました。
恥ずかしい〜〜〜。
本番はだいじょうぶ!

稽古中、「こうやって、ひとつひとつ皆で作っていけるのって、やっぱりいいなあ…」なんて感じながら、
わくわくしていましたが、本番にその「わくわく感」がちゃんと出せたかしら。
酒井聡行さんのSaxも、佐賀からいらした久米詔子さんのエレクトーンも、
澤田佳与子さんのステージ・アートもみんなみんな素敵でした。
そして何と言っても、宇都宮さん関係のスタッフの皆さんが素晴らしい方ばかりで、
またしても「和」を感じながら舞台を終えることができました。

今年も本当にスタッフの方に恵まれていたなあ…とありがたく思います。
ステージとしては幾つか課題も残ったので、皆でもう一度やろう!と盛り上がっているんですよ。

最後に…嶋本さん&私にとって、とても大切な方から祝電を戴き、二人で感動のあまり
お弁当を食べながらポロポロ泣いてしまいました。
うれしくて仕方なかったんです。
この場をお借りして、感謝申し上げます。