ライブ・コンサート

  • 2004年7月4日 沼津市民文化センター
  • 「パリ祭・沼津」

<初日の朝>

私にしては珍しく、かなり早めに新幹線ホームに到着。
一番ノリかな、と思ったら…
生まれて初めて新幹線に乗る…という北海道出身のジリちゃん
(今年初めてパリ祭に参加の田尻君)が、私より早く到着していた。

嶋本座長率いるパリ祭メンバー6名…いざ、沼津に向けて
出発!沼津が初日、ということでメンバーのほとんどが、
夕べは寝つけなかったそう。もちろん、私もね。
く〜!やっぱ、緊張する〜。
すっかりお馴染みになった、市民文化センターに到着。
ネオ・ムスクのスタッフさんたちが、笑顔で出迎えてくれる。

早速、衣裳にアイロンをかけたり、化粧道具を並べたり…。
さすがに皆、手際がいい。

沼津でいつもお世話くださっている榊さん、到着。
「今年もお世話になりま〜す」と桃子&理恵子&あみ、
元気いっぱいでご挨拶。
ワサビ漬けやら、お菓子やらをお土産に戴いて
恐縮しながらもニッコニコの3人。
榊さんの毎年のお心遣いには、頭が上がらない。

嶋本組はホールの入り口付近で、場当たり前にストレッチ。
益々、気が引き締まってくる。
何としても、初日を成功させたいもの!

 

<本番前>

場当たり開始。
舞監の星さん、照明の川原さん、音響の義煎さん、そして…
今年から演出を担当してくださる高平さん、
振付けの室町先生が勢揃い。
さすがに初日だけあって、現場はかなりピリピリムード。

ステージ上にセッティングしてある階段を見て、ドキリ。
嘘!?こんなに高いんだ!
スタンバイ中、照明が落ちて暗くなった途端、クラクラした。
ヒールを履いているせいもあるけれど、階段上からグラリと
倒れて落っこちる自分の姿が何度も脳裏を過る。
暗闇って、それくらい怖い。

パリ祭は、NHKホール公演バージョンと地方公演バージョンの
稽古を並行して行うのだけど、立ち位置だけでも毎回違うので
混乱しそうになる。とにかく、気が抜けない。

ああ、それにしても初日って、何てドキドキするんだろう!
ここ沼津ではソロもあるし、余計かな。
1部のエディット・ピアフコーナーで『群衆』を唄うことになっている。
真ん中のとびきり高い階段から登場するんだけど、
本番で落っこちなきゃいいなあ。
室町あかね先生に最終アドバイスをいただいた。
間奏で嶋本王子に一緒に踊っていただくので、
王子もアドバイスをくださった。
如何に「相手を感じ」ながら踊ることが大切か…思い知る。

パリ祭・沼津


 

<舞台裏>

こんな感じで、いつもパリ祭は幕を開ける。
出番もかなり多いので、袖に引っ込んだ途端に
嶋本組のメンバーは控え室に走る。
私は、アクセサリーをはずしながら走る。
速攻で着替えて、鏡でチェック。
余裕のある人が、他のメンバーの着替え等を手伝うことも
暗黙の了解。チームワークは実に見事。
嶋本組のピアフメドレーとソロの衣裳が違うので
一部は本当に慌ただしい。
それでもカンカンを踊った年よりはマシかなあ。

「愛の讃歌」に続いて、ソロの「群衆」だ。

パリ祭・沼津

嶋本王子のリフト写真…これは貴重かも???

その後は「ピアフメドレー」と「バラ色の人生」…と続く。

パリ祭・沼津

ピアフメドレーを終えて、袖に引っ込んだ瞬間、初日の
プレッシャーからくる緊張のあまり、その場でしゃがみ込んで
しまった。足が震えて立ち上がれない。
気が付くと、袖で見守ってくださっていた石井好子先生が
「どうしたの?」とお傍に…!
「いえ、あの…緊張して…」とシドロモドロで応えたら
先生が皆に「とても良かったわよ」と言ってくださった。
そのひとことが、本当に嬉しくて、思わず涙ぐみそうになる。
先生は、ステージ上では厳しいお方。
その厳しい先生が、笑顔で「良かった」と声をかけて
くださったのだから私たちの喜び具合…おわかりでしょう?

後で、打ち上げ時にも先生はピアフメドレーのコーラス(特に
「谷間に三つの鐘が鳴る」)が、とにかく素晴らしかったわ、
とコメントくださった。
戸川昌子さんまでが、絶賛してくださった。

パリ祭・沼津

確かに、沼津の時のコーラスは最高だったと思う。 私も理恵子ちゃんも、震えがきたくらいだから…。

あの瞬間、私はこの6名と一緒に舞台に立たせてもらえて
良かったなあ…と感激でいっぱいになった。

さあ、次はNHKホールだぞ!